不動産の中でも土地は、土地の5つの価格と6種類の調べ方があり、売却する際には相場をしっておくことが重要です。不動産会社に査定に出す前に土地の5つの価格と6種類の調べ方を確認しておけば、相場のイメージを掴むことができるでしょう。
土地の相場を決定する5つの価格
土地の5つの価格とは実勢価格、公示地価と基準地価、さらに相続税路線価と固定資産税路線価です。これらの土地の5つの価格とはどのようなものなのか、順に見ていきましょう。
まず実勢価格とは、実際に売買が行われた価格を示します。国土交通省が土地の買主に対して行ったアンケートを元にしているため、実際の価格を掴みやすいのが特徴です。注意点としては、長期間にわたって売買が行われていない場所は情報が古いという点です。
公示地価と基準地価は全国約26000地点の標準地を対象に不動産鑑定士が調査を行ない、国土交通省が毎年発表している地価です。土地の相場の目安に一般でも活用されています。
相続税路線価は相続税を決めるために利用される地価で、日本全国の評価額を求めることができます。道路に面した土地の価格を国税庁が定めているのが特徴でしょう。固定資産税路線価は固定資産税評価額を決めるための価格です。固定資産税路線価は市町村が定めています。
6種類の調べ方で土地の相場を理解する
土地の相場を知るための6種類の調べ方を確認してみましょう。実勢価格で調べる、公示地価と基準地価で調べる、相続税路線価と固定資産税路線価のチェックといった3種類の調べ方に加えて、納税通知書と一括査定サイトを使った調べ方があります。
実勢価格は不動産取引価格情報検索を利用します。検索から条件を絞り込み、表示されるリストから取引総額を確認しましょう。公示地価と基準地価の確認には、国土交通省地価公示・都道府県地価調査サイトを使います。
相続税路線価は路線価図・評価倍率表サイト、固定資産税路線価は全国地価マップが利用可能です。また、固定資産税の納税通知書に記載されている固定資産税評価額も相場の確認に利用できます。
不動産会社がどんな価格をつけるのか知りたい場合には、一括査定サイトを利用するのもおすすめです。相場の確認の注意点には情報が古い可能性などが挙げられますが、一括査定サイトで不動産会社に査定をしてもらえば、実際に売却する際の評価を知ることができます。
土地の売却は相場の確認から始めよう
土地の売却を進めるためには、相場の確認が必須です。実際の評価と異なる可能性などの注意点はありますが、だいたいのイメージを掴むために役立ちます。インターネットですぐに調べられる方法も多いので、土地売却に活用してみましょう。